メリッサの庭から
大好きなハーブを中心に人、音楽、映画、本、食べ物など出会いの感動を・・・
表紙の力
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21世紀に生きる君たちへ 英文対訳 
司馬遼太郎著

書店でこの本を見つけて買い求めたのは一ヶ月以上前でした。
息子に読むかと尋ねると、「読まん」と言いました。
読みたいような本ではありませんから、さもありなんと思いましたが
閑な時に覗いてみて、とゲーム機の横に置きました。
「意地でも読まないぞ」という意志を表明するかのように
置いた場所から微動だにしていません。
私も時々埃を払うくらいで、勧めるでもなく
片付けるでもなく、放置しています。
特に意図があるわけではありませんでしたが、
ある日ふと気づいたことがあります。

毎日いやでも目に入る本のタイトルは
中身を見なくても、
「自分は21世紀を生抜かなくてはならない」とか
「著者や親が未来の生き方について伝えたいことがある」ということを
感じると思うのです。
望めばきりがありませんが、少なくともどこかにしまいこむこともなく、
ゲーム機のスイッチを入れるときに目に入るということで
本を買った動機の半分は満たされているような気がしています。


美の壺
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テレビを1番組だけしか見られないとしたら
きっとこの番組を選ぶでしょう。

きっかけは、テレビから流れてくるお洒落で上質なJAZZでした。
吸い寄せられるようにテレビの前に座って見た番組は
「くらしの中の美」をテーマに「人の暮らしを彩ってきた
美のアイテムを紹介する番組(HPより)でした。

番組のGBMには途切れることなく、Jazzが流れ
全ての曲目が番組終了直後にはもうHPで紹介されています。
http://www.nhk.or.jp/tsubo/

今日は漆器でした。
漆器の技法、歴史、鑑賞の仕方、使い方までを紹介していきながら
少しも高飛車でも押し付けがましくもなく
谷啓さんの軽妙なナビゲートであっという間に時間が過ぎました。

「歳月が生む偶然の美を味わう」と題されたコーナーでは
「古くなったのではなく魅力がでてきた」という漆芸家の言葉が
印象に残りました。お茶の世界でも「時代が出てくる」ことを
値打ちが上がるという風に解釈しますが、人もまたそうでは
ないかと思います。

巷では「若く見える」ことに拘り、そう見えるように励むことに
熱心ですが、「年相応の中身が感じられる」ように私はなりたいと思います。


至福の時間
ここ数日、日中は家で過ごしています。
室温は33℃くらいですが、それほど暑いとは思いません。
暑さ寒さに身体が慣れてしまったようです。
窓を開けていると、木々の茂った庭から涼しい風が入ってきます。

汗だくで掃除機をかけたり、夕飯の支度をした後、
シャワーを浴びて、扇風機に当たりながら
気に入った本を読んでいるととても幸せです。
クーラーを入れた室内でろくに家事もせずゴロゴロして
スポーツクラブへ行ったり、サウナスーツを着て
自転車を漕ぐという、効率の悪い暮らしはしたくないな、と思います。

今、夢中になっているのは
「一億百万光年先に住むウサギ」中学の課題図書です。

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娘のために買ってきましたが、ぱらぱらと見ているうちに
伝説に出てくる「恋樹(こいのき)」や
桜の仙人と少女の手紙やり取りの美しい言葉にわくわくします。
かつて恋人たちの手紙を取り次いだ「恋樹の洞穴」は
携帯電話やPCの中にあるのかも知れません。

気に入った本に出会うと、早く先を読みたいけれど
読み終わってしまうのが勿体無い・・・いつもそんなジレンマを感じながら、
大事に抱えてキッチンでもベランダでも読みふけってしまいます。
主婦は、家中に書斎があってシアワセ♪

臓器提供
亡くなる前の母は、「こんな年老いた病人が沢山の年金を頂いたり
医療保険金を使うは申し訳ない、勿体無い」を口癖にしていました。

そんな母が、死後はせめて臓器提供をして誰かのお役に立ちたい、と
担当医に申し出たそうです。
大学病院の若い医師は、母の臓器がどんなに沢山の薬で汚染されているかを説明し
そういう臓器は使えないからあきらめるようにと説得したそうです。

本当にそんな説得は必要だったのでしょうか?
「ありがとう、きっと誰かの役にたてますよ」と言ってくださるだけで
母はどんなに嬉しかったことでしょう。

両親を介護しながら医療の現場を見て思うことは
医師は患者の全人格を見ず、患部だけを見ているように思うのです。
知人から聞いた話ですが、有名私立中学への受験のため
動揺を恐れて、祖母の死を子供に伝えず
家族も葬儀に参列しないで、普段どおりの生活をした、と聞いたことがあります。
たった一つの目的のために勉強だけをした人は
医師に限らず、どんな職業に就いて、例えその道では優秀でも
本当にいい仕事は出来ないと思います。

行事があれば、勉強の手を止めてでも親戚の中で
いろいろな人に会い、様々な人生を見聞きすることは
やがて社会に出て仕事をする時に役に立つのではないかと思います。

あの若い医師も小さい頃に、年寄りとは繰言を言うものだ、
ということや、「はいはい、わかったわよ」と言って安心させる
大人たちを見てこなかったのでしょう。
こんなことは大学では習わないしテキストにも書かれてないけれど
人が病気に打ち勝つためには、どれほど大きな力になることでしょう。

今、病気腎移植が愛媛発で話題になっています。
病気の腎臓でもいいから欲しい、短い時間でも元気に普通の生活をしたい、
という人の夢や希望を断つことが第三者に出来るのでしょうか?
いろいろ難しい問題はあると思いますが、一日でも長くあの青い空を見て、
美味しいものを食べて、好きな人たちの声を聴いていたいのは
誰でも同じではないでしょうか。

生きているうちに、母への感謝をきちんと伝えることが出来ませんでした。
年老いた母の希望を継ぐことで、その気持ちを
遠く空の向こうの母に届けられれば、と思っています。
永遠のなかに生きる
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生きるということと死ぬこと・・・
禅問答のような哲学的な話題をとても優しい言葉で
わかりすく、感動的に語りかけてくれます。
著者である柳澤桂子さんは遺伝学を専門にしている科学者なのです。
挿絵というより美術館に掲げられた絵を眺めるように鑑賞できる
福井爽人氏の日本画も素晴らしいです。
原因不明の難病と闘いながら執筆されている柳澤さんの本は
こんな文章から始まります。

「私は五歳から小学校の4年生まで、愛媛県の松山市に住んでいました。
そこは、暖かい土地柄もあって、命の豊かなところでした。」

雑誌で紹介されていた一文を読み、手に取った本の冒頭に
私の生まれ育った、そして今も暮らしているこの地が
温かく紹介されていて、また別の感激がありました。






オオルリアゲハ
オオルリアゲハ(バチャン島)



高島屋の催し物会場で買いました。3000円。
オオルリアゲハの仲間の中でもバチャン島の亜種だけが
後翅の青紋が花火のように黒い部分に流れているそうで
とても美しいのです。
所用で駐車場を利用したので、手持ちの商品券で3000円くらい
何か美味しいものを買って帰ろうと思っていました。

義父の畑から採ってきた冷えたスイカをほおばる子供たちの前で
この蝶がいかに美しいか熱く語りました。

相場がどのくらいか全く知らないのですが
骨董商の中島誠之助氏が著書の中で
欲しいものが本物かどうか、を目利きする必要があるのは
利殖目的で売買する場合だけで、その品が好きで
買ってもいいと思う金額であれば、真贋のほどを気にする必要は
無いのでは?というようなことを書かれていたのを思い出しました。

蝶が好きですが、野山や庭で眺めたり、図鑑を見たりするだけで
標本は持っていませんでした。
主婦が、たとえ3000円でも夕飯の材料でもなく、調度品でもなく
装飾品でもないものを買うということに少し後ろめたさを感じましたが
光を避けて仕舞った戸棚から何度も取り出して幸せな気持ちになっています。

これをきっかけに標本コレクターに・・・・
ならないと思います。
気に入ったもの、好きなものは一つでいいと思うのです。








プロフィール

メリッサ

Author:メリッサ
愛媛県松山市のハーブ大好き
メリッサの庭へようこそ!
春から晩秋まではこんな庭です。
メリッサへのご連絡はmelissa.herb.82@gmail.com まで!



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