メリッサの庭から
大好きなハーブを中心に人、音楽、映画、本、食べ物など出会いの感動を・・・
原作 食堂かたつむり
41F76dan9nL__SS500_.jpg

恋人に裏切られ、身ぐるみ持っていかれて一人ぼっちになった
倫子が声を失ったところから始まります。

今まで、料理をテーマにしたエッセイや映画、テレビ番組など
沢山見てきましたが、「自分が料理する」ことに
直接影響されたのは、初めてでした。
若い人向けの物語かも知れませんが、
私のように、年月を経験することによって
書かれていることは、単なる絵空事ではなく、
ああ、きっとその通りだろうなあ、と自分の体験を通して
納得しながら読み進めました。

料理をすることは愛、それはたとえ嫌いな人にも心を込めて
料理を作ることで、何かが変わってくる
人は贅沢な美味しいものより、自分のために心がこもったものを
用意してもらうことで幸せになるのだ、そう教えられました。

そして、なんとこの年で、ケーキと料理を習い始めました。
思えば、学生時代は学校と部活、就職すれば仕事を覚えるのがやっと
気がつけば母になり、とにかく子供の口に入れる栄養のあるものを
なるべく早く・・・手を掛けて美味しいものを作るということを
後回しにしてきました。

わざわざ習わなくてもテレビも本もいくらでもある、と
ついこの間まで思っていました。
世間の人くらいには何でも出来る、とも思っていました。
しかし、若い若い講師の先生から、メリッサさん、メレンゲは
もっともっと角がピンと立つまで、頑張ってください
まだ、まだ、まだ・・・と実際に目の前のボウルの中を
見ながら教えてもらって焼いたパウンドケーキは
今まで自分が焼いていたのとは別もののような出来栄えでした。

調理器具の扱いや、片付け方なども、誰にも教えてもらわないまま
当たり前にしてきていたことが、あまり合理的でなかったことにも
ふーん、と感心して、少しずつ我が家の台所も変わってきました。
そして、娘以外は、食事の感想を言わなかった家族が
美味しかった、と言うようになりました。
教室で習った料理は残念ながら、食材が贅沢なので
家では作りませんが、料理をする姿勢が変わりつつあるのかも知れません。

Webサイトを見ていると、豚を食べたシーンでの倫子の一言が
命を軽んじててるとか、次々起こる出来事が現実的でない、など批判もありますが
文学は、ノンフィクションのリポートではありません。
作者が伝えたい内容を自分の方法で描くものです。
気に入るか入らないかは人それぞれですが、表現方法を
他人が、こうした方がいい、ああした方がいい、と言うのは
どうかなあと私は思います。
私たちには、他のものを読む自由も、チャンスもいくらでも
あるわけですから、1冊の本に全てを望むこと自体幼稚だと思います。

小川糸さんのHP 糸通信もおススメです。



この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する



プロフィール

メリッサ

Author:メリッサ
愛媛県松山市のハーブ大好き
メリッサの庭へようこそ!
春から晩秋まではこんな庭です。
メリッサへのご連絡はmelissa.herb.82@gmail.com まで!



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する