メリッサの庭から
大好きなハーブを中心に人、音楽、映画、本、食べ物など出会いの感動を・・・
理想の上司
家庭科のK先生と社会科のH先生

これは、恩師の話ではなく、理想の上司のお話です。

地方公務員をしていた頃のことです。
あるとき、「教務課」という部署で全教科の教科書を発注する担当をしていました。
選択が入ってくる学年は注文数も不規則なのですが1年生は全員同じ数、と思っていました。
当時家庭科は女子のみの履修であったにも関わらず、450冊注文していました。
といっても、業者へではなく、県教委へ申請するのですが、
たまたまその部署を担当していた指導主事が家庭科のK先生でした。

確認のお電話を頂き、急いで訂正した文書を作成していると
上司から、電話があり「大変申し訳ないが、文書を作り直してもらえないか」と言うのです。
担当の指導主事が文書のチェック中にお茶をこぼしたと連絡があったと。
え?と聞き返した私は、「間違えたのは私です」と言いかけて
せっかく庇ってくだっさったのだから、甘えようと思いました。

作り直した文書を持って上司に順番に印鑑をもらって回ったのですが
この件は押印する5人にすでに伝わっていて、
全員が、押印しながら、K先生はとてもきちんとされた方で
公文書をお茶で汚すなど、考えられない、この件はきっと
何かの間違いだろうから、あまり口外しないでね、と異口同音に
おっしゃいました。5個目の印鑑をいただくときに、
あれ、どうして濡れてるの?まあ、そのうち乾くだろう、と
無事県教委に発送されました。
なんてすばらしい上司に恵まれたのだろうとおもううちに
思わず落ちた涙のシミと一緒に。

その職場に変わる前は、県境に近い大規模校でした。
1、2年と持ち上がったところで、新しくできる職場への
転勤を打診されました。普通は打診などないのですが、
新しくできるということで、その年はあらゆる意味で特別でした。

あの子達を送り出したらどこへでも行きますから
もう1年置いていただきたいと懇願しましたが、
最後は「君の代わりはいくらでも優秀な人がいる、これは命令だ」
と引導を渡されました。

その職場のスタートメンバーになることは「やる気のある」人や「出世したい」人が熱望するセクションでしたので
「なんで私が・・・」と恨む気持ちで、ろくな挨拶もせず
慣れ親しんだ職場を後にしました。

それから3年も経って、飲み会の席上でスタートメンバーを決めた
上司から、「君以外は全員自分が決めた。君のポストも別の人を
選んでいたが先輩の本宮校長から、便箋3枚に渡って直筆での
推薦状が届き、薦めにしたがって君に変更した」と聞かされました。
「君が理想とする学校にぴったりの者がいる」と。
その3年間、私はどこかでH先生をお見かけしても、ろくに挨拶もせず、 ひどい人だと思っていました。
振り返れば「これは命令だ」の後に「中央へ行って力を発揮してこい」と言われたのですが、
私の耳には当時何の意味もなく感じていました。

家庭科のK先生とはその後も直接お会いすることはありませんでしたがたが、
いつかK先生やH先生の下で働かせていただくことがあれば、全身全霊、滅私奉公、頑張りたいと思っていました。

今、違う立場ではありますが、「代表」「長」という立場になり
思うことは、人を動かす力は叱責ではなく思いやりや優しさでありそしてそれはさりげなく行われること、
人を褒める人にこそ人はついていくのだと、思います。

時々愚痴っぽくなる私ですが、精進したいと思います。

(山手線にて)
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Author:メリッサ
愛媛県松山市のハーブ大好き
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春から晩秋まではこんな庭です。
メリッサへのご連絡はmelissa.herb.82@gmail.com まで!



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