メリッサの庭から
大好きなハーブを中心に人、音楽、映画、本、食べ物など出会いの感動を・・・
甲斐工房&こもれび
NHK三越教室のメンバー10名で、今日は久万高原へ遠足に行きました。
ラベンダー畑を見学する予定でしたが、まだ咲いていないので
↓で朗読をされるアナウンサー河野真紀子さんにご相談したところ
甲斐さんご夫婦にアポイントを取ってくださり、お話をうかがうことができました。

甲斐工房

実は10年ほど前に、甲斐工房さんのふくろうを購入して自宅に飾っていました。
甲斐さんご夫妻とは面識はありませんでした。
下が2面カットされているので、寄り添ったり、そっぽ向いたり
いろいろに表情が変えられます。

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ご主人の甲斐さんからは
木の命や、木で作る器について実際に作業を見せていただきながら
お話を伺いました。

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道具がいかに大切か、寸分の狂いも許されない作業の難しさ、
漆を塗ったお椀は100年使えること
割れても補修がきくことや、塗りなおしをすると元以上に美しくなること、
他の素材は使えば使うほど劣化して見劣りするが
漆の器はどんどん綺麗になること。
そして何より、漆の抗菌作用については驚きでした。
漆塗りのお櫃に入れたご飯や、漆塗りのわっぱに入れたお弁当は
漆の抗菌作用によって腐らないのだそうです。

一つ一つ甲斐さんの手で作られた器の美しいこと!
贅沢かもしれないけれど、100年使える心のこもった逸品ですから
まずはひとつ、小ぶりのお椀を求めました。

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前回、とても心惹かれたのは「ぬるで」の器でした。
好きでも、何でもかんでも手に入れることはできませんから
好きだな~と思いつつ、ただ眺めて帰りましたが
松山に帰ってからも、時々思い出し、いいな~と思っていました。
次回、また出会えたら、我が家に連れて帰ろう・・・
そう心に決めて、工房を訪ねました。
しかし、もうそこには並んでいませんでした。

ぬるでがどうしてそんなに欲しいのか・・・
若草色の木肌の色は、他のどの木とも違って、私のとても好きな色です。
そしてなにより、「ぬるで」という名前でした。

子供が小学生の頃、国語の教科書に
「三年とうげ」というお話がありました。
そのお話にぬるでの木が登場するのです。

**********
ある所に、三年とうげとよばれるとうげがありました。
 あまり高くない、なだらかなとうげでした。 
 春には、すみれ、たんぽぽ、ふでりんどう。とうげからふもとまでさきみだれました。
れんげつつじのさくころは、だれだってため息の出るほど、よいながめでした。
 秋には、かえで、がまずみ、ぬるでの葉。とうげからふもとまで美しく色づきました。
白いすすきの光るころは、だれだってため息の出るほど、よいながめでした。
**********

なんて美しい坂なのでしょう!

この坂で転ぶと3年しか生きられないという言い伝えがありました。
ここで転んだおじいさんはあと3年しか生きられないと
落胆して寝込んでしまいます。
そこへ村の少年が、もう一度転んだらいい、と提案します。
そして、おじいさんが転んでいると、
「ぬるでの木」の陰から歌が聞こえるのです。
一ぺん転べば3年で、十ぺん転べば30年・・・・・

最後の一文は、ぬるでの木のかげで歌っていたのは誰だったのでしょう?なのですが
きっとあの少年なのでしょうね。
ぬるでの木の陰には優しい思いが溢れているんだ、そんな風に思っていました。

しかしぬるでの器は次にいつ出来るかわからないので
注文も受けられないとことで、とても残念でしたが諦めました。

甲斐さんのご自宅では
甲斐芳子さんから、山里で生きること、を中心に素敵なお話をうかがいました。
涙がこぼれましたが、他にも泣いている人がいました。
あまりにも生きる姿が美しくて、思いが素晴らしくて涙が出ました。

ハンディを持ったお子さんと共に生きるということ、
お母様との別れ
言葉の一つ一つに胸を打たれました。

都会ではお金に頼る暮らしをしているが、
山に暮らすと何でも自分でやらないといけない。
自分の手を使って、身体を使って。
使っているとどんどん出来るようになると。
笑顔が輝いていました。
10年くらい前にお見かけしたことがありますが
あの頃より、ずっと艶やかで力強く、美しいお姿でした。

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手作りの土筆のお菓子や、家の近くの桜で作ったお茶など、
全て手作りのおもてなしをいただき、命の追加をいただいたような気がしました。

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河野さんから11時半まで、という時間制限を聞かれていたようで
慌ててお話くださったらしいのですが、みなさん驚かれたかしら?と
ご心配のようでした。
沢山の素敵なお話に胸いっぱい、感謝こそすれ、慌しいなどとは
誰も思いません。
甲斐さんもきっと、いろんな人の言葉に励まされて今があるから
出来る限りの励ましを周囲に伝えようとしているのでしょう。



隣接する、「こもれび」にも優しい時間が流れていました。

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親離れできないのではなく、立派に自立した子供達が
傍に居たいような、そんな親になりたいなと思いました。

こもれびでは、諦めていたぬるでの器にパンが載って出てきました!!
同行者の後押しもあり、甲斐さんのご好意で、お店で使っているものを
わけていただくことができました。

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帰りに立ち寄ったアグリピアでは、各種のミントがどれも活き活きと混生していました。
これはとても不思議な光景なのです。

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2010.6.8三越遠足集合
甲斐さんご自宅敷地内にて、甲斐さんと



この記事に対するコメント

三年とうげ

私は小学生の時、怖いイメージがのこっていました
今読んでみるとまた違いますね
自然の美しさ
三年しか生きられないのか
三年生きられるととるのか
あの歌は三年生きられると思ったから生まれた歌ですよね・・・
今も小学校の教科書にあるのでしょうか
なかったら読み聞かせで読んでみたいなぁと思いました
【2010/06/10 09:15】 URL | chika #oh4NkpYI [ 編集]

Re: タイトルなし
chikaさん

今もあるかどうかわかりませんが
なんて綺麗な情景なんだろう、と子供のギクシャクした音読を
聞きながら、美しい景色を思い描いていました。

そうですね。
河野さんの朗読で聞いてみたいですね!
実は、「こもれび」でも同じような会が出来たらと
言っているのですが、いいかも。
【2010/06/10 16:57】 URL | メリッサ #- [ 編集]

ブログリンク
甲斐工房の芳子さんの書かれた「ムササビの森の昼ごごはん」をやっと読み終え、思いをブログにupしました。

メリッサ先生のブログとリンクすれば、NHK三越教室の遠足の様子がよりわかりやすいのでリンクしました。
UPしたページはこちらです↓
http://iharb.blog49.fc2.com/
【2010/06/17 14:09】 URL | Apple Rose #- [ 編集]

Re: ブログリンク
Apple Roseさん

リンクありがとうございました。
たいした記事ではないのですけど。

他の記事も読ませていただきました。
思いが溢れていますね!
前向きなApple Roseさんだから
お嬢さんたちも応援してくれるのですね!

私も本の感想、記録しておきたいと思っています。
【2010/06/19 09:57】 URL | メリッサ #- [ 編集]


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愛媛県松山市のハーブ大好き
メリッサの庭へようこそ!
春から晩秋まではこんな庭です。



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