メリッサの庭から
大好きなハーブを中心に人、音楽、映画、本、食べ物など出会いの感動を・・・
ボトムから学ぶ  「第三の道」
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第三の道
糸川英夫著 CBSソニー出版  1982年9月10日 第1刷発行

惑星探査機「はやぶさ」の帰還に沸く日本列島
「はやぶさ」が目指した小惑星「イトカワ」は、
日本ロケット開発の父 糸川英夫博士の名前がつけられていますが
糸川博士を知らない人が多いことに驚きました。

若いころ、糸川氏のこのエッセイを読みました。
時代は高度成長、彼は時代の最先端を行くロケット工学博士。
しかしそこに書かれていたことは、次のようなものでした。

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今では誰もが当たり前のようにいっていることですが
これが書かれたのは、今から30年近く前なのです。
それも著者は日本の科学技術の最先端を行くロケット工学博士です。

その時代の最先端科学を担う糸川博士が、このまま自然環境を破壊して
技術発展のみを求めていけば、地球は生きられないということを
この時代に熱く語っているのです。

絶望的な現実を読み進むうちにどんどん不安になっていきましたが
最後の章は

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「トップに立った人」は何から学ぶか、ということが書かれています。
それは、「ルーツ(ボトム)」から学ぶということ、
インドのように古くからの知恵を守って生きる国を手本に
太陽と自然と共生していけば「道はかならずある」と希望をこめて
書かれていました。

この本は、よく取り出してみていたので、開くとバラバラになっています。
人生を変えた本、というと大げさですが
少なくとも、生きる方向を変えた本であることは間違いありません。
自分のルーツだったこの本を忘れかけていたのですが
ふらりと戻ってきた「はやぶさ」が本棚からこの本を再び蘇らせてくれました。

糸川博士が予測した未来は、予測どおりにエントロピーは増大し続け
後戻りが難しい状況になっています。
はやぶさは、かつて糸川博士のこの本を読んだ者たちに
再び、熱い思いを取り戻させるきっかけになったと思います。

地球温暖化など、実は問題ない、うそだらけ、といっている武田邦彦さんと
糸川博士とどっちが偉いか・・・それは両方の意見をちゃんと読んだ人でないと
語ってはいけないと思うのです。

糸川博士は、チェロ奏者としても有名であり、またクラッシックバレエでも舞台に立った人です。
優秀な人は何でもできる・・・と言ってしまえばそれまでですが
必ずしも、人より上達が早かったわけではないようです。
興味を持ったことに、限られた時間をうまくやりくりして頑張る姿は
ほほえましくもあります。
別のエッセイで、バレエのレッスンに他の人ほど通えないので
電車の中で練習したエピソードを披露していました。
バレエの基礎はまず1番と呼ばれるかかとをつけてつま先を180度に開く
ポジションなのですが、彼は、1番の練習機を考案し
(といっても単に1本の木ですが)電車で座っているときに
足元に置いた木につま先を当て、かかとを押し出して180度に開く
訓練をしていたそうです。どう見たってヘンなおじさんですけど
魅力的な人ですよね。



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