メリッサの庭から
大好きなハーブを中心に人、音楽、映画、本、食べ物など出会いの感動を・・・
家に帰りたい・・・
昨晩「看取りの医者」を観て、そのときには思い出さなかったのですが
まだ病状が悪化していないころ、母が「家に帰りたい」
と言っていた夢を見て、目が覚めました。

奇しくも母の命日は12月11日。放映の前日でした。

フィギアスケートの浅田真央さんが、お母様の病状悪化のため
グランプリファイナルを欠場して、帰国したけれど、間に合わなかったという
ニュースに触れ、当時を思い出し涙していたところでした。

私は、両親の介護を身近で、毎日していたにもかかわらず
どちらの臨終にも立ち会えませんでした。
父は、入院先から駆けつけた母を一度入院先へ連れて帰るために離れた間に、
母は、父の未午のため、家族全員で父の墓前に参っている間に。

母は何度もチューブを抜くので、病院から「拘束するか、家族が監視するよう」言われて
いたのですが、その日は、一人の病室で、チューブもそのまま、急変でした。
きっと父が、みんなをひきつけているから、早く来い、と
迎えに来たのでしょう。

寒い冬の夕暮れ、二度と話すこともできず、姿も見ることができなくなる母に寄り添って、
不思議と涙は出ませんでした。
長い闘病の苦しみを見てきたので、安らかな顔を見て、楽になってよかったね、と
「その時は」思いました。

「帰りたい」という母に、当時は、
わがままを言わないで、とたしなめたり叱ったりしてしまいました。

そんな私たちに母が、「私はそんなに悪いことをしたと思わないのに
懲役刑と同じやね」とぽつりとつぶやきました。
自分の家があるのに、帰ることを禁止され
食べたいものも禁止され、一時帰宅(仮出所)のためには
主治医(看守)の許可が必要、だめと言われたら、帰れないのです。

こんなに不自由して、何のために生きているのかわからない、と
よく言っていましたが、本当に弱ってからは、ただ目を瞑って
声をかけるとにっこりするだけでした。

父と母は、次男、次女。
親からの援助をもらわず、二人が一生懸命働いて手に入れたマイホームに
帰ることを許されず、二人とも病院から天国に旅立ちました。

「ねえ、ちょっとだけでいいから、連れて帰って。
家が見たい」と言っていた母の声も、仕方のないことと思っていました。
「看取りの医者」を観て、そういう看取りもあると知って
気づきもしなかった罪悪感が心に芽生えました。

今度は夫の両親の介護が目の前です。
申し訳ないですが、自分の親のような血縁の愛情はありません。
でも、本人たちが望むなら、できるだけ自宅でお世話したいと思います。
今は様々な在宅サービスがありますから
私一人で抱える必要はありません。無理せず、頑張らず
家で看取ってあげたいと思っています。
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Author:メリッサ
愛媛県松山市のハーブ大好き
メリッサの庭へようこそ!
春から晩秋まではこんな庭です。
メリッサへのご連絡はmelissa.herb.82@gmail.com まで!



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