メリッサの庭から
大好きなハーブを中心に人、音楽、映画、本、食べ物など出会いの感動を・・・
人生のほんとう
人生のほんとう

2011.3.11よりも前の2006年6月5日に出版された
この本の後半
「無意識とカタストロフ」というテーマで池田さんはこのように書かれています。
池田さんは哲学者で、環境論者ではありません。

それまではもう少しなんとかなるのではないかという感じがあったんですが
それが今年は完全になくなったことに気付いたんです。
言ってみれば見切りがついた、という感じ。
もう人類はだめだとはっきり諦めがついたような感じがあります。
これはだめだな、日本も滅ぶな、と。
滅び方がどんな形で来るか、むろん私にはわかりません。
経済的な無理をこれだけ続けていますから、経済恐慌みたいなものが起こるのか
核ミサイルによる戦争の可能性もはやりあるし、東京でいえば、大地震なのか。
 大勢の人間が非常に不自然な欲望を持って生きていますから、そういうことは
大きなところで必ず帳尻が合うように物事は動くと思います。
現在の人類は、言うところのカルマを非常に積んでいると思います。
これは必ずどこかで自浄作用が起こる。
それが自然災害であるという語り方もできますし、逆からいえば
われわれ人類が無意識の不快ところでそういうカタストロフを望んでいるともいえます。
もうここまで来てしまった、これは一回チャラにしないとだめだ、チャラにしてしまいたい
という気持ちを、おそらくみんなどこか深いところで、持っているのではないかと思います。
それが、ある種のカタストロフという現象を引き起こすような気が、私はします。


池田晶子さんは、「14歳からの哲学」で有名ですが、
我が家は「14歳のきみへ」という彼女の本に救われました。

クラスにイジメ問題が起こって、傍観者も加害者扱いされ
もともとターゲットの生徒にひどい仕打ちをしていたのは
担任の女教師だったのに、イジメグループと
それを見て見ぬふりをしたクラスメート全員の責任にされて
娘は、担任への不信感と、自分なりに真面目に誠実に生きてきたことを
否定されたような気持がしたようで、すっかり落ち込んで食欲さえ
なくなっていました。学級委員だったことも、責任感の強い娘は
自責の念に苛まれたことでしょう。
ひどく落ち込んでいる娘を見て、昨日までの娘を返して、と涙が出ました。
昨日まで、少年式で歌う歌を私に聴かせてくれて、いい歌でしょ!と
瞳を輝かせていた娘の笑顔はもう二度とみられないのかと思いました。

そんな時に、ふと娘の部屋の本棚にあった「14歳のきみへ」の最初の
一節が脳裏によみがえりました。
「きみは、苛める側と苛められる側とどちらかしか選べないなら
どちらを選ぶ?」という問いかけでした。
苛める側を選ぶのは、弱いからなのだと書かれていました。
そして、学校の先生が責任逃れをするのは、弱い人だからだと
書かれていました。卑怯ではなく、弱いからだと。

娘に渡したときに娘もさっと読みはしたと思うのですが
あの本の最初のところをもう一度読んで、と娘に声をかけて
階下へ降りました。
夕食に降りてきた娘は、いつものいきいきとした笑顔を取り戻していました。

たかが、書籍、たかが文字、
でも、人の命を救ったり国の運命を変える力も持っていると思うのです。

3.11で多くの人が気づいたことを、また忘れそうになっています。
忘れさせようとする力が働いているように思います。
壊滅してから気づいたのでは遅いのです。
原発が無くても、クーラーが使えなくても生きていけますが
命が無くなったら、食べるものや住むところがなくなったら
生きてはいけません。
こんな当たり前のことに、気付かせない大きな力に騙されてはいけません。
テレビばっかり見てたんじゃだめなんです。
テレビを楽しむことは否定しません。
でも、本も読んで、そこから自分なりの考えを持つことも大切だと思います。

この本は、全く無駄のない大変素晴らしい本です。
今回はカタストロフのみの紹介になってしまいましたので
また改めてご紹介しますね。

私がこの本を手にしたときは、池田さんは既に早逝されていました。
第1章は「生死について」
かみしめながら読ませていただきました。


この記事に対するコメント
勝っても負けても
私は、人間関係に疲れていた時
「勝っても負けても41歳からの哲学」に心救われました。
そして
タッジー通信の
どんなにいい言葉も答えを求めている時に自分でみつけなければ心には届かな いのだと思います。そして、苦しいとき迷ったときに、袋小路にはまりこんだ自 分の心を自分の手で助け出すことが出来るような、そんな本との出会いを子供達ができるよう、勧めていければと思っています。

ゲームは勝ち続けることは難しいので
負けて勝つほうがいいのかも?いや、負けても勝つかな?「勝って良し、負けて良し」も好きです。
【2012/08/30 00:10】 URL | Apple rose #- [ 編集]

Re: 勝っても負けても
Apple rose さん

そういえば、タッジー通信でもお薦めしていましたね。
答えは自分の中にしか無いのかな?と思っています。
そしてそれを取り出せるのも自分・・・きっかけは他人であったり
本であったりすると思いますが、私は読書から鍛えて行って欲しいと
子どもたちには望みますが、強制はしません。

五百木先生の言葉は、深い意味があるのですが
また別の機会にご紹介しますね!

負けと勝ちの回数が同じなら勝って終わったら嬉しいかもしれませんね!

【2012/08/30 02:17】 URL | メリッサ #- [ 編集]


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